「Wordぐらい使いこなしとるわい!」とイキっている人を「せめてこれぐらいは使ってくれや」と優しく諭すブログ

「Wordぐらい、余裕で使いこなしとるわ!」と勘違いしている人を、やさしく諭します。

フォントの「テーマ」って知っとるか?

文書のフォントを変更するとき

Word2016から、デフォルトのフォントが「游明朝」になっとるのは、お前らも薄々気付いとるわな? これが「気に食わん!」という人が多いみたいやな。

で、フォントを変更するときに、どないしよるんや?

最低なやり方

例によって、最低なやり方を紹介するで。

文章を全部選択して、フォント選択ボックスで無理矢理フォントを変更や!

どや! 完璧やないか!

……。

……。

すまん。頼むから、こういうやり方はやめてくれ。

フォントの「テーマ」を変更する

さっきのやりかたは、表面上、無理矢理フォントを変えただけなんや。

文書の〝基本となるフォント〟を変えたわけやない。

いわば、ちゃんとダイエットして痩せたんやのうて、皮下脂肪を無理矢理吸い出して痩せたようなもんや。根本的な体質(?)やら生活習慣やらは変わっとらんわけや。そやから、すぐにまた太るわな。それと一緒や。別の場所でまた同じように手間をかけんならん。

でな、文書の〝基本となるフォント〟を変えるにはどうするか。

フォントの「テーマ」の設定を変えたらええんや。

フォントの「テーマ」の設定とは

まあ、これ見てみい。

「デザイン」タブをクリックしたら、「フォント」いうアイコンが出てくるんや。そいつをクリックな。

ドロップダウンが展開されるんや。

一番上のグレーになっとるやつが、〝現在〟の「テーマ」な。「Office / 游ゴシック Light / 游明朝」って書いてあるやろ?

これは、現在のフォントの「テーマ」が、「Office」いう名前で、見出し用の基本フォントが「游ゴシック Light」、本文用の基本フォントが「游明朝」、っちゅうことなんや。

それはさておき。

ドロップダウンいちばん下の、「フォントのカスタマイズ」のところをクリックする、と。

そしたらな、「新しいテーマのフォント パターンの作成」ダイアログボックスが表示されるんや。

開いてすぐに表示されるのは、〝現在〟の「フォント パターン」なんやけど、よう見てみ。

「英数字用のフォント」、「日本語文字用のフォント」、ともに、

「見出しのフォント」が「游ゴシック Light」、

「本文のフォント」が「游明朝」

になっとるやろ?

これが、文書の〝基本となるフォント〟なんや。

ここで、「標準」スタイルのフォント設定を確認するで。(「Wordぐらい使いこなしとるわい!」とおっしゃるお前らは、当然「スタイル」ぐらい知っとるやろから、ここでは説明をせえへんで。ガハハ。)

わかるか? 「游明朝」とか、「游ゴシック Light」とか、フォント名を直接指定しとるんやのうて、「本文のフォント」いう指定の仕方なんやな。

……っちゅうことは、勘のええお前らならもう気付いとると思うけど、さっきの〝基本となるフォント〟の設定、正式な用語で言うと「フォント パターン」の設定に応じて、表示されるフォントが変わる、っちゅうことなんや。

テーマの「フォント パターン」を変更する

画像は、みんな大好きMS系の等幅フォントで英数字も日本語文字も統一した状態な。

「名前」の「Cst等幅1」いうのは、ワシがテキトーに付けた名前や。これは何でもええ。

[保存]をクリックして、設定内容を反映させるやろ、そしたらな、

ちょいわかりにくいけど、フォント名の表示が、単なる「MS 明朝」やのうて、「MS 明朝(本文のフォント)」になっとるんや。要するに、表面上だけ「MS 明朝」になっとるんやのうて、体の奥底から「MS 明朝」になっとる、っちゅうわけや。

ホンマに痩せた、っちゅうこっちゃ。

ついでに、フォント選択ボックスの中身も確認しとこか。

ほれ。単なる「MS ゴシック」、「MS 明朝」やのうて、「本文」とか「見出し」とか書いてあるやろ?

おわりに

フォントの種類一つ変えるのでも、その場その場で場当たり的に変えるんやのうて、文書の〝基本となるフォント〟をきっちり設定したらええんや。

お前ら、わかったか?

わかったら、解散!

ほなまた!

追伸

フォントの指定は、次の4段階で設定すべきやと思うで。つまり、

  1. テーマの「フォント パターン」のレベル
  2. 段落スタイルのフォント設定
  3. 文字スタイルのフォント設定
  4. 個別の文字ごとに直接設定する

の4段階や。まあ、「4.」を使わんならん場面はちょっと思いつかんから、実際には「1.」~「3.」の3段階やけどな。

文書全体の基本設定が「1.」。

段落の役割によってはフォントを変えたい、ということがあるやろ。たとえば、〝引用箇所は本文とは異なる系統のフォントにして目立たせたい〟とかな。そういう場合は「2.」で。

段落の中の一部分だけフォントを変えたい、いうこともあるわな。たとえば、〝引用箇所の中でも重要語句の部分だけは別系統のフォントにして目立たせたい〟とかな。そういう場合が「3.」や。

だいたい、これでほとんどうまくいくし、文書の統一感を保つのにもええと思うで。